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まえに『防水層は、雨漏りを防ぐために、通常の建物には”防水層”が設けられており、その防水層に何か不具合が起こると雨漏りの原因になります。』と紹介させていただきました。でも、『防水層』って言葉あまり馴染みがかいからよく分からない(>_<)、、、って方が大半かと思います。なので、今回は『防水層』について簡単に紹介させて頂こうと思います(*^▽^*)防水層とは、雨水が建物の内部に侵入しないように、屋上やベランダなどに設けられる”膜”のことです。普段はあまり意識されることはありませんが、世界平均の2倍の雨が降る日本の建物にとって、とても重要な存在といえます。また、屋上やベランダ以外にも開放廊下や、厨房、浴室などの水を使う室内にも、階下への水漏れを防ぐために防水層が設けられています。
防水層は、雨漏りを防ぐためだけでなく、建物自体を守る役目も果たしています。
さまざまなヵ所で防水層が設けられているんだね?ご自身がお住まいの建物のどこに防水措置が施されているか把握しておくのも良いかもしれないぞ!
防水層が建物自体を守るとは、どのようなことでしょうか?鉄筋コンクリート造の建物は地震や乾燥収縮、中性化など、さまざまな要因によりひび割れが発生します。ひび割れた部分から雨水等が侵入すると、中の鉄筋が錆びて体積が増えるためコンクリートのひび割れや剥離を引き起こし、そのため強度が落ちて建物の耐震性能が低下します。防水層は鉄筋コンクリートも雨から守っているのです。中性化?:鉄筋コンクリート自体は水溶性の高い材料ですが、ひび割れが発生します。鉄筋コンクリートの内部はアルカリ性であるため、鉄筋が科学的に守られ錆びませんが、外部から炭酸ガスが侵入すると、コンクリート中性化して鉄筋が錆びやすくなります。